Focus / Coinbase × Circle
Coinbase・Circle両社の事業構造分析を起点に、クリプト業界の現在地を読み解く
Crypto Insights は、米国当局の認可下で上場するCoinbase(NASDAQ: COIN)と Circle(NYSE: CRCL)の事業構造を、SEC開示・IR資料を一次情報として継続的に分析するリサーチプラットフォームである。スポット取引、ステーブルコイン発行、決済インフラ、機関向けデリバティブ──各領域で両社が担う構造的役割を開示資料に基づき定量的・体系的に検証することで、クリプト業界の収益構造・競争構造・規制構造を読み解くことを目的とする。
両社が直近本決算(2026年第2四半期)で公表した主要財務指標および事業KPI。 Coinbaseは2026年7月30日、Circleは同年8月5日に開示済み。 出所は各社の決算プレスリリース・Shareholder Letter・SEC EDGAR提出資料。
両社が直近5四半期(Q2'25 〜 Q2'26)に開示した主要な収益指標および取引指標。Coinbase は Total Revenue の構成変化とTransaction Revenue の市況連動性を、Circle は Reserve Income と Other Revenue の質的シフト、そして USDC流通残高の拡大ペースを示す。
Coinbase・Circle両社の事業領域を、製品・サービス単位で構造化したマップ。Coinbase は取引所、カストディ、プライム・ブローカレッジ、自社L2(Base)を統合した暗号資産インフラ事業者として位置づけられる。Circle はステーブルコイン発行(USDC)、クロスチェーン転送(CCTP)、決済ネットワーク(CPN)、自社L1(Arc)を中核とするステーブルコイン経済圏の運営主体である。両社の接続点である「USDC収益分配契約」が、現在の収益構造を機械的に決定している。
両社の最新10-K・10-Q、IRディスクロージャーから、収益セグメント、主要KPI、保有規制ライセンス、経営陣体制を抽出・整理した事業ファクトシート。決算開示ごとに更新する。
2026年7月30日、Q2 2026決算を開示。Total Revenue $1.22B(-19% YoY)、Adjusted EBITDA $208M(14四半期連続プラス)、Net Loss $(360)M。5月に約14%(4,988→4,321名)のレイオフを実施し、Q2'26でrestructuring費用$52Mを計上。Average USDC Held in Coinbase Products $20B(ATH更新、うち法人残高$3B)、Subscription & Services内のStablecoin Revenue $292M。Crypto Trading Volume Market Share 10.3%でATH更新(3四半期連続)。純収益の約88%がBTCスポット以外で、Coinbase One有料会員数もATH更新。
2026年8月5日、Q2 2026決算を開示。Arc Mainnetを2026年9月16日に公開予定と発表し、プライバシー機能・エージェント向けスタック・トークン化RWA対応を含むプロダクト群を投入。CPN(Circle Payments Network)のannualized TPVは$14.7B(+76% QoQ)、参加金融機関数は175(+29% QoQ)。BlackRock・BNY・DTCC・Standard Charteredが統合を拡大、NiumがUSDC決済を190か国超に接続。Circle National Trust(連邦銀行免許)およびCircle New York Trustの設立が認可。
公開情報をもとにした、Coinbase × Circle のビジネス・インサイト。
Circle Internet Group(NYSE: CRCL)が2026年8月5日に発表した第2四半期決算を分解する。総収益$701M(+7% YoY)は伸びが一桁台に落ち、USDC流通残高は期末$73.3Bへ減少。一方でOther Revenueガイダンスは$310〜330Mへ倍増したが、その$180MはARC Tokenプレセールの認識分で、Arcを除く本業の見通しは切り下がった構造を整理する。
記事を読むAIエージェントが人手を介さずAPIやデータを買う「エージェント決済」で、2026年前半から標準化が進む。x402はLinux Foundation傘下の共有規格となり、Visa・Mastercard・Stripe・Googleを含む40社体制で立ち上がった。一方で累計2億件超の決済に対し、足元の決済額は日次$28,400にとどまる。収益が立つのはどこかを、Coinbaseの2026年第2四半期決算から分解する。
記事を読む21SharesとBitwiseのHyperliquid(HYPE)スポットETFは、機関投資家のHYPE需要をオンチェーンUSDC需要に変換し、Circle(NYSE: CRCL)のReserve Income源泉を構造的に押し上げる。中位シナリオで年$175M規模の追い風。ただし5月中旬のAligned Quote Asset提携でHyperliquid向けの分配条件は見直され、追い風の取り込み度合いに制約が生まれる構造を整理する。
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