Focus / Coinbase × Circle
Coinbase・Circle両社の事業構造分析を起点に、クリプト業界の現在地を読み解く
Crypto Insights は、米国当局の認可下で上場するCoinbase(NASDAQ: COIN)と Circle(NYSE: CRCL)の事業構造を、SEC開示・IR資料を一次情報として継続的に分析するリサーチプラットフォームである。スポット取引、ステーブルコイン発行、決済インフラ、機関向けデリバティブ──各領域で両社が担う構造的役割を開示資料に基づき定量的・体系的に検証することで、クリプト業界の収益構造・競争構造・規制構造を読み解くことを目的とする。
両社が直近本決算(2026年第1四半期)で公表した主要財務指標および事業KPI。Coinbaseは2026年5月7日、Circleは同年5月11日に開示済み。出所は各社の決算プレスリリース・Shareholder Letter・SEC EDGAR提出資料。
両社が直近5四半期(Q1'25 〜 Q1'26)に開示した主要な収益指標および取引指標。Coinbase は Total Revenue の構成変化とTransaction Revenue の市況連動性を、Circle は Reserve Income と Other Revenue の質的シフト、そして USDC流通残高の拡大ペースを示す。
Coinbase・Circle両社の事業領域を、製品・サービス単位で構造化したマップ。Coinbase は取引所、カストディ、プライム・ブローカレッジ、自社L2(Base)を統合した暗号資産インフラ事業者として位置づけられる。Circle はステーブルコイン発行(USDC)、クロスチェーン転送(CCTP)、決済ネットワーク(CPN)、自社L1(Arc)を中核とするステーブルコイン経済圏の運営主体である。両社の接続点である「USDC収益分配契約」が、現在の収益構造を機械的に決定している。
両社の最新10-K・10-Q、IRディスクロージャーから、収益セグメント、主要KPI、保有規制ライセンス、経営陣体制を抽出・整理した事業ファクトシート。決算開示ごとに更新する。
2026年5月7日、Q1 2026決算を開示。Total Revenue $1.41B(-31% YoY)、Adjusted EBITDA $303M(13四半期連続プラス)、Net Loss $(394)M。同時に約700名(全社員14%)のレイオフを公表、Q2'26で$50-60Mのrestructuring費用計上見込み。Average USDC Held in Coinbase Products $19B(ATH更新)、Subscription & Services内のStablecoin Revenue $305M。Crypto Trading Volume Market Share 8.6%でATH更新。Prediction Markets ARR $100M到達(ローンチ2ヶ月で)、Retail Derivatives ARR $200M超え。
2026年5月11日、Q1 2026決算と同日にARC Tokenプレセール($222M/FDV $3B)を発表。主要投資家にa16z crypto、Apollo Funds、ARK Invest、BlackRock、Bullish、Standard Chartered Ventures、ICE、SBI Group等が参加。同時にAgent Stack(Circle CLI、Agent Wallets、Agent Marketplace、Nanopayments)をローンチ。x402決済の99.8%がUSDCで処理されているとCircle側が開示。CPN annualized TPVは$8.3B(+17% QoQ)、参加金融機関数は136(+36% QoQ)。Arc Mainnetは2026年内稼働予定。
公開情報をもとにした、Coinbase × Circle のビジネス・インサイト。
Circle Internet Group(NYSE: CRCL)が2026年5月11日に発表した第1四半期決算を解説する。Total Revenue $694M(+20% YoY)の内訳、Reserve Return Rate 3.5%(-66bps)の意味、ARC Tokenプレセール$222M/$3B FDV、Agent Stack、CPN $8.3B annualized TPVの含意を整理する。
記事を読むCircle Internet Group(NYSE: CRCL)の事業戦略を、Allaire CEOが繰り返す『Economic OS for the Internet』というフレームに即して6つの戦略軸(縦統合/機関金融への浸透/Extreme Compliance/AIエージェント経済/グローバル多通貨/収益構造転換)に分解し、Stripe(Bridge+Tempo)との競合構造とあわせて構造的に解読する。
記事を読むCircle Payments Network(CPN)は、規制対応の金融機関同士をUSDC/EURCで接続するオーケストレーション層である。3層アーキテクチャ、取引フロー、SWIFT・コルレス銀行モデルとの構造比較、2026年4月のManaged Paymentsローンチ、CRCL収益構造への含意を順に解読する。
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